ブログ一覧に戻る健康情報

美容鍼とは?仕組み・内出血などの注意点・向いている人|六本松の鍼灸師が解説

(更新 )
鍼灸HANE
美容鍼アンチエイジング美容ツボセルフケアほうれい線花粉症対策顔のむくみ

「顔に鍼を刺す」と聞くと、少し身構えてしまう方も多いと思います。どのくらい痛いのか、跡は残らないのか、そもそも何のために刺すのか。

この記事では、美容鍼で顔に何が起きているのかを、できるだけ具体的に整理しました。良い面だけでなく、内出血などの起こりうる反応や、受けるのを控えたほうがよい場合もあわせてお伝えします。受けるかどうかを決める前の材料としてお読みください。

当院の施術内容や料金は、美容鍼の施術ページでご案内しています。


美容鍼とは

美容鍼は、顔や頭、首まわりに髪の毛ほどの細い鍼を浅く刺し、肌とその下にある筋肉に働きかける施術です。

使う鍼は、注射針のように中が空洞になったものではなく、先端が丸みを帯びた細い鍼です。皮膚を切ったり何かを注入したりするものではないため、施術の跡が残りにくく、その日のうちに普段の生活に戻れます。

ただし、鍼で一度に肌が若返るわけではありません。期待できるのは、巡りや筋肉の状態を整えることで、肌が本来の状態を取り戻しやすくなる変化です。


顔に何が起きているのか

1. 血流が促される

鍼が刺さると、その周りの細い血管が広がり、血流が増えます。施術直後に顔がほんのり赤くなり、明るく見えるのはこのためです。

肌は、血液が運んでくる酸素や栄養で生まれ変わりを続けています。くすみやトーンの低下が気になる方が、施術後に「顔色が明るくなった」と感じられることが多いのは、この反応によるものと考えられています。

2. 小さな刺激に体が反応する

鍼は、皮膚にごく小さな刺激を加えます。体にはこうした刺激を修復しようとする働きがあり、その過程で肌のハリに関わる組織の反応が促されるのではないか、と考えられています。

この点は研究が続いている分野で、効果の大きさには個人差があります。当院でも「必ずこうなります」という言い方はしていません。

3. 表情筋のこわばりがゆるむ

顔には、目を閉じる・口を動かす・噛むといった動きを担う表情筋や咀嚼筋が、薄く何層にも重なっています。これらは体の筋肉と同じく、使い方の癖によって一部だけが硬くなります。

たとえば、食いしばりの癖がある方はエラのあたりにある咬筋(こうきん)が硬く張りやすく、フェイスラインが角ばって見えたり、左右差が出たりします。硬くなった部分に鍼を用いることで緊張がゆるみ、表情が柔らかく見えるようになる方もいます。


顔だけでは戻りやすい理由|首肩とのつながり

理学療法士として体を診ていると、顔の悩みの背景に首肩の硬さがあるケースは少なくありません。

顔に届く血液は、すべて首を通っています。首の横を走る胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん)や、首の付け根から肩にかけての筋肉が硬いままでは、顔へ向かう巡りも滞りやすくなります。

また、頭が前に出た姿勢が続くと、首の前側が縮み、あごの下から首にかけてのラインがもたつきやすくなります。顔を整えても土台の姿勢が変わらなければ、元の状態に戻りやすいのはこのためです。

当院の美容鍼では、顔への施術とあわせて首肩の状態も確認し、必要に応じて整えています。


受ける前に知っておきたいこと

痛みについて

細い鍼を使うため、多くの方は「思っていたより痛くない」とおっしゃいます。ただ、目の周りや口の周りなど皮膚の薄いところでは、チクッとした感覚が出ることがあります。我慢していただく必要はありませんので、気になるときは遠慮なくお伝えください。

内出血が出ることがある

鍼が皮膚の下の細い血管に当たると、小さな内出血(青あざ)が出ることがあります。どれだけ丁寧に施術しても、完全には避けられない反応です。

多くは1〜2週間ほどで自然に消えますが、結婚式や撮影など大切なご予定がある方は、直前ではなく日程に余裕を持って受けていただくことをおすすめしています。

その他の反応

  • 施術直後の赤み(数時間ほどで落ち着くことがほとんどです)
  • 体がゆるんだ反動で、当日に眠気やだるさが出ることがあります

いつもと違う強い痛みや腫れが続く場合は、施術を受けた院にご相談ください。

控えたほうがよい場合・事前に相談が必要な場合

次のような場合は、施術を見合わせるか、内容を調整することがあります。ご予約の際やカウンセリングでお知らせください。

  • 発熱しているとき、体調がすぐれないとき
  • 飲酒後
  • 顔にニキビの炎症や傷、強い肌荒れがあるとき
  • 血液をサラサラにするお薬を飲んでいる方(内出血が出やすくなります)
  • 妊娠中の方
  • ヒアルロン酸などの注入治療や、美容医療の施術を受けて間もない方
  • 金属アレルギーのある方

施術の流れと通う目安

  1. カウンセリング 気になるところ、普段のスキンケア、食いしばりの癖などを伺います
  2. クレンジング メイクをしたままお越しいただいて大丈夫です。施術前にクレンジングをご用意しています
  3. 顔への施術 気になる部位とその周りに鍼を用います
  4. 首肩の施術 顔へ向かう巡りの通り道を整えます
  5. 施術後のご説明 当日の過ごし方や、次回までのケアをお伝えします

初回はカウンセリングを含めて60分程度、2回目以降は40〜50分が目安です。

施術直後に明るさやハリの変化を感じる方は多いものの、初回は数日から1週間ほどで戻る感覚を持たれる方がほとんどです。肌の生まれ変わりの周期を踏まえて、はじめは1〜2週間に1回を数回続け、変化が落ち着いてきたら月1回ほどのメンテナンスに移る方が多いです。


自宅でできる顔のツボケア|迎香(げいこう)

美容鍼は施術室で行うものですが、ご自宅でのケアとして押しやすい顔のツボもあります。代表的なものが迎香です。

位置

小鼻の横、ほうれい線の少し外側にあるくぼみ。小鼻のふくらみの一番外側から、真横に少しずれた位置を探してみてください。

使われる理由

手陽明大腸経の経穴で、経絡の終点にあたります。「香りを迎える」という名のとおり、東洋医学では古くから鼻の通りに関わるツボとして扱われてきました。

顔の中でも、ほうれい線が刻まれる溝の上に位置します。このあたりには口角や小鼻を動かす表情筋が集まっており、顔のむくみやほうれい線のケアという文脈でも取り上げられます。

こんな方に

  • 鼻づまりが気になる、花粉の季節がつらい
  • 顔のむくみが気になる
  • ほうれい線まわりの印象が気になる

押し方

人差し指でやさしく押します。痛気持ちいい強さで5秒ほど、左右同時に2〜3回。ゆっくり呼吸しながら行ってください。

注意

  • 顔の皮膚は薄いため、強く押しすぎないこと。こするのではなく、垂直に軽く押さえます
  • 手を清潔にしてから行ってください
  • ニキビや炎症、傷がある部分は避けてください
  • 副鼻腔炎などで強い痛みがある場合は、医療機関の受診をご検討ください

あわせて:エラまわりをゆるめる

食いしばりの癖がある方は、奥歯をぐっと噛んだときに盛り上がるエラのあたり(咬筋)を、指の腹で円を描くようにゆっくりほぐしてみてください。口を軽く開けて、歯と歯のあいだにすき間をつくった状態で行うと、力が抜けやすくなります。

日中に「気づいたら奥歯を噛みしめていた」という方は、上下の歯を離しておくことを意識するだけでも、顔まわりの負担を減らすことにつながります。


まとめ

  • 美容鍼は、細い鍼で血流や表情筋の状態に働きかけ、肌が本来の状態を取り戻しやすくする施術です
  • 内出血が出ることがあるため、大切なご予定の前は日程に余裕を持って受けてください
  • 顔の巡りは首を通っているため、首肩の状態もあわせて整えると変化が続きやすくなります
  • ツボ押しは日々のケアとして役立ちますが、表情筋のバランスまで含めて整えるには施術のほうが向いています

当院の美容鍼の施術内容や料金は、美容鍼の施術ページで詳しくご紹介しています。肩や首のこりも気になる方は、肩こりの施術ページもあわせてご覧ください。

福岡市中央区六本松、地下鉄七隈線六本松駅から徒歩8分。完全予約制です。初めての方も、気になることがあればお気軽にご相談ください。


本記事は一般的な情報をご紹介するものであり、診断や治療にかわるものではありません。効果の感じ方には個人差があります。

関連記事(健康情報)

健康情報

のどの違和感・咳・声のかすれに使われるツボ「天突」|六本松の鍼灸師が解説

福岡市中央区六本松の鍼灸院が、のどの違和感・咳・声のかすれといった呼吸器系の不調のセルフケアに使われる代表的なツボ「天突(てんとつ)」を、位置の探し方から押し方、注意点まで解説します。インフルエンザが気になる時期の体調管理の考え方もあわせてご紹介します。

健康情報

肩こり・首こり・腕の疲れに効くツボ6選|六本松の鍼灸師が解説

福岡市中央区六本松の鍼灸院が、肩こり・首こり・腕の疲れに使われる代表的なツボ「合谷」「外関」「中渚」「手三里」「陽渓」「曲池」の6つを、位置の探し方から押し方、東洋医学と解剖学の両面から見た使われる理由まで解説します。デスクワークやスマートフォンで固まった首肩・腕を、自宅でケアするための手引きです。

健康情報

腰痛・膝の痛み・脚の張りに効くツボ5選|六本松の鍼灸師が解説

福岡市中央区六本松の鍼灸院が、腰痛・膝の痛み・ふくらはぎの張りに使われる代表的なツボ「陽陵泉」「崑崙」「膝眼」「梁丘」「申脈」の5つを解説します。位置の探し方から押し方、東洋医学と解剖学の両面から見た使われる理由まで。立ち仕事・歩き疲れ・スポーツ後のケアにお役立てください。

ご予約・お問い合わせ

お体の不調やご相談がございましたら、お気軽にご連絡ください。

電話をかけるLINEで予約